緑風の家2.0

モデルハウス「災害にも強い 緑風の家2.0」について

命の危険や生活の破綻を招く大地震や大災害。

近年は地球温暖化の進行で数十年に一度という災害が毎年身近で起こっています。

こうした災害に対して安心安全な住まいを実際のモデルハウスを通じてご提案してまいります。

モデルハウスは弊社店舗敷地隣地に建築中で2024年3月に完成予定です。

これから建築工程をご案内しながら、ご提案内容をご説明致します。

この建物のネーミングですが、「災害にも強い 緑風の家2.0」としました。

2009年に日本一暑い熊谷でエアコンに頼らない家として緑風の家を建築し、大きな反響をいただきました。

最近では酷暑も災害として捉えられるようになり、地震や台風、豪雨と様々な対策が必要になっています。

これまでの住宅づくりに更に災害対策を強化したバージョンアップ版として名付けました。

 

目次

モデルハウスの概要

建築計画の第一歩

建築工程 地盤調査

建築工程 地鎮祭

建築工程 基礎工事①

建築工程 基礎工事②

床下設備工事

木工事 土台敷き込み

建築工程 上棟①

建築工程 上棟②

井戸堀り工事

耐震等級について

断熱性能について

住宅を建てる際に耐震性と並んで命を守る基準として大切な断熱性能があります。

ここ数日、10年に一度という寒波が訪れ、今朝の熊谷の最低気温は-5.3℃と大変冷え込みました。

寒い時期に心配なのは脱衣場やお風呂等で発生するヒートショックと呼ばれる急激な血圧変化で

命を落とす方が急増することです。

建物の断熱の基準が2022年10月に改訂されました。

これまでは断熱等級4(UA値0.87)が最高等級で2025年よりこの基準が義務化されるという流れでした。

しかしながら、地球温暖化対策が急がれる状況で断熱等級5・6・7と3段階上の等級まで新設されました。

災害にも強い 緑風の家2.0」では断熱等級6(UA値0.46)を標準として採用しました。

これは現行基準の断熱等級4よりも断熱性能がおよそ2倍に高まり、小さなエネルギーで生活できるようになり、

エアコン1台で建物全体を温めることも可能になります。高騰する光熱費の低減にも役立ちます。

耐震等級について

建物の耐震性は命を守る大切な基準としてとても大切です。

通常は建築基準法に適合した基準で設計します。

この基準は阪神淡路大震災つまり震度7程度の大地震でも建物が倒壊しない基準とされています。

この基準を耐震等級1としてさらに1.25倍の耐震基準を耐震等級2、1.5倍の耐震基準を耐震等級3として決められています。

災害にも強い 緑風の家2.0」は当然、最高耐震等級3を基準として標準採用しています。

高い構造信頼性を実現する「パワービルト」工法+プレカットパネル工法を組み合わせ高い耐震性を実現していますので

ご安心いただけます。

※公開するモデルハウスは地震の揺れを1/30に軽減するエアー断震装置が組み込まれていますのでこの基準とは異なります。

井戸堀り工事

私たちが生活していくのに欠かせないのが水です。

飲料用として1日1人3リットル(体重1kgあたり50mlが基準とされています。)

台所・洗面・洗濯・入浴・トイレなどの生活用として1日1日と200リットルと言われています。

停電や災害などで断水になるとまず水の確保が大変です。

モデルハウス建築にあたり、井戸を掘ることにしました。

地下30m程度に水脈があるようですので水が出るのが楽しみです。

井戸水は日常的にはポンプで地下水を汲み上げモデルハウスの1階トイレ

とウッドデッキの水栓に給水します。

非常時には太陽光パネルや電気自動車から電気を供給し使用したり、

それも困難なときには手動でも汲み上げられるよう計画しています。

下の写真のような、ご近所の皆様にもご利用していただける開放的なしくみを考えています。

 

建築工程 上棟②

2階垂木を取付、断熱材を填め込み、野地板を打ち付けて本日上棟日の作業は終了となりました。


在来工法の上棟は棟木と呼ばれる屋根の一番高い木材が取り付けられた段階で上棟となり、その棟木にお祝いの弊柱を取付、無事上棟を祈念しますが、

工程の進行が早くて野地板まで終了したため、屋根下にて上棟祈念をしました。

建築工程 上棟①

大安吉日、穏やかな天候に恵まれ無事に上棟日を迎えました。 

高性能金物による接合、立体解析と許容応力度計算による専用CADとそれに基づく木材プレカット加工など

高い構造信頼性を実現する「パワービルト」工法のためとても順調に精度良く、組み上げられます。

更に構造壁と断熱材を填め込んだパネルを採用したので壁も順序良く組み上げられます。

こうした高性能金具工法と構造壁+断熱材を填め込んだ方法はまだ珍しいらしく、テレビ局の記録取材もはいりました。

後ほど編集してお客様にもわかりやすく映像でご紹介する予定です。

木工事 土台敷き込み

モデルハウスの土台敷き込みの様子です。

プレカットによる加工がされた材料が運び込まれました。

高性能金物による接合、立体解析と許容応力度計算による専用CADとそれに基づく木材プレカット加工など

高い構造信頼性を実現する「パワービルト」工法をモデルハウスに採用します。

寸法精度と計算強度にブレ巾がない積層材を構造材として使用しています。

土台は桧の積層材です。土台のスリットは金物が入る仕様です。

基礎断熱材は基礎の内側に硬質ウレタンフォーム45㎜が入ります。

床下の空間は室内とつながり、外気とは遮断される必要がありますので土台下に気密材を貼り

物理的な蟻返しと防蟻剤を含んだフィルムで白蟻対策をしています。

 

 

床下設備工事 

モデルハウスにはエアー断震装置の他にも床下エアコンのダクトや給水・給湯・排水配管、

更に断水時の井戸水配管もありレイアウトが複雑です。

建物が完成すると見えなくなる部分ですが、丁寧に施工しています。

建築工程 基礎工事②

人工地盤の上に通常の基礎を作成します。

空気が入って浮き上がるときは30㎜程、人工地盤から離れるので基礎底盤はφ13縦横@200㎜の上下ダブル配筋で

260㎜の厚さにコンクリートを打設します。立上りの基礎も150㎜幅としっかりとしたものになります。

基礎の配筋は建物が完成すると見えなくなりますが、丁寧に施工したいポイントです。

 

建築工程 基礎工事①

基礎工事がスタートしました。このモデルハウスにはエアー断震装置が施工されますので特殊な基礎です。

エアー断震とは地震を感知して基礎が空気の力で浮き上がるというものです。

数十トンもある建物が基礎ごと浮き上がるとはにわかに信じがたいですが、

国立研究開発法人防災科学技術研究所で行われた動画をご覧ください。

震度7を再現した実験でも建物の内部はほとんど揺れずにワイングラスも倒れない様子が分かります。

地震で揺れる地盤と浮き上がる基礎の間に空気を効率的に吹き込むための人工地盤が必要となります。

まずはこの人工地盤の工事から始まります。

基礎の中に見える四角の木枠の中には建物が元の位置に戻る装置が設置されます。

人工地盤は平滑性が求められるため、ピカピカに光るまで磨いて完成です。

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